曲のキーが分からん!という人向けに楽曲のキーを判別する方法をDTMを使って説明します。
DTMをやってない人でも十分参考になる内容になってます。
僕もかつては全然分かりませんでしたが、DTMスクールに通って先生に教えてもらって解決できたんですよね。
曲のキーって、実はめっちゃ簡単に分かるようになります。あることを知っておけば…
メロディを打ち込む
DAW上でメロディを打ち込みます。ここでは例として米津玄師の「Lemon」で解説。
とりあえずサビ部分を打ち込んでみました。
もうネタバレすると、この曲のキーはBメジャーになります。
なぜかは読んでいくと分かります。
スケールの知識を使う
少し音楽理論の知識があると便利です。スケールの知識を使います。
さてさて、先ほどのメロディを見てみましょう。黒鍵が5つ使われているメジャースケールだということが分かります。
黒鍵が5つ使われているメジャースケールは限られていて、C#、F#、Bメジャースケールがそれに当たります。この時点でだいぶ見えてきましたよね。
最後の音は何で終わってる?
そしてこのメロディの最後の音が何で終わってるか見てください。
「B(シ)」で終わってますよね?
「わた~し~の~ひか~り~」 シで終わったな~という感じがあればOK。
だからこの曲のキーはBメジャーとなるんです。
全部が全部というわけではないですが、多くの曲のメロディーの最終音はスケールの主音で終わっていることが多いです。
どの音で終わると落ち着くか、を意識すると主音を特定しやすいです。
とは言え、記事の解説ではサビだけしか見てないので本当は全体を見て判断すべきなんですが、キーの判別方法としてはこのような感じでできます。
僕がDTM初心者だった頃はこんな感じでやっていました。絶対的なやり方ではないので参考程度に。
あれ?なんか違うぞ!と感じた場合
さっきのやり方でもできましたが、今回取り上げた例は1つのスケールの中でメロディが組み立てられていたので簡単でした。
こういう場合どうすればいいの?というケースを少し解説しておきます。
転調している
転調するとキーが変わります。Bメロからサビで転調するなどよくありますよね。
メロディの雰囲気がガラッと変わるような感じがしませんか?
今回解説で例に出したLemonも実はCメロで転調しています(key:Bメジャー→A♭メジャー)
最近だとYOASOBIの怪物はめまぐるしく転調しまくっていますね。
転調でぜひ知っておいてほしいのが半音転調。ラスサビとかでサビの音使いをそのままにキーを半音上げて繰り返すというパターンはよくあります。
ノンダイアトニックコードを疑え
メロディの一部分にスケールにない音がある場合、ノンダイアトニックコードの構成音が使われていることが多いです。
曲中でノンダイアトニックコードが使われないという方が少ないんじゃないか、というぐらいよく出てきますよ。
この曲を聴いてみてください。Bメロの最後の方に注目。
「ほら真夜中はすぐそこ~さ」
めっちゃおしゃれ!
実はこの部分、ダイアトニックではないコードが使われていて、メロディもその構成音が使われています。
この曲はF#メジャーキーですが、同主調であるF#マイナーキーから借用される形でAmajのコードが使われています。
そしてメロディにもそのコードの音が使われているのです。これぞオシャレでカッコいい部分の正体!
このようにノンダイアトニックコードを使うことでメロディの選択肢が増えます。これは色んな曲で見られるので色々聴いてみてください。
慣れてくると「ここはスケールから外れた音使ってるな」とか分かるようになってきます。
音楽理論がよく分からない人は少し難しいかもしれませんが、とりあえずこんなもんかという理解でOK。
おわりに
曲のキーが分からなくて悩んでいる人は今回解説したやり方を参考にしてみてください。
慣れてくるとメロディちょっと打ち込んだだけで「この感じは~メジャーやな」とか雰囲気で分かるようになってきます。
僕はこれまで100曲以上耳コピしてきたのですが、ある程度パッと分かるようになりました。
あと、この記事でも出てきましたが、キーとスケールの関係性やコード理論の知識を知っておくとキーの判別が楽になります。
音楽理論は音楽の分析に超便利です。
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