【レビュー】作りながら覚える3日で作曲入門を読む前にDTM始めると後悔するかも

DTM

「作りながら覚える3日で作曲入門ってどうなん?」

今更ながら、DTM作曲の入門バイブル(と勝手に思っています)「作りながら覚える3日で作曲入門」を自分なりにレビューしていきます。

たくさん感想も交えながら解説していますので、本気で購入を考えている方は是非参考にしてみてください。

購入したきっかけ

僕が作曲始めたいと思ったときにとりあえず何か本買った方がいいかな~と思って買ったのがこの本でした。

ネットで調べたときにいたるところでオススメされていたんですよね。Amazonのレビューでもベストセラーになってた覚えがあります。

今振り返ってもこの本で初めに勉強しといてよかったなと思っています。そして作曲の教本はこの本だけで十分だったな、とも思ってます。

この本のおかげで僕もオリジナル曲を完成させることができたんで。

著書のプロフィール

著書はmonaca:factory(10日P) 

2008年、音声合成ソフト『初音ミク』購入をきっかけに作曲を始め、作曲歴10日目に発表した作品によってネットでは10日Pと呼ばれるように。ボーカロイドの特徴を活かしたかわいらしいサウンドが人気となる。メジャーアルバムへの楽曲提供も多数。BGM制作も幅広く手がけている。中学・高等学校の教員免許(英語)を所有。作曲セミナーなども行っている。

本書より引用

作曲をはじめて数日で完成させた作品がヒットするという体験がこの本に直接生きているのかもしれません。

本書の内容をざっくり説明

大まかには、まずメインテーマになっている「まずは3日で1曲作ってみよう」というコーナーがあり、そのあと、曲作りをさらに良くするちょっとしたコツや音楽理論、著者のサンプル楽曲の解説になっています。

本書は作曲ソフトでお手本を真似しながら作曲を学べるよう構成されており、作曲を通じて知識を身に着けるというのがこの本のテーマでもあります。

文章も初心者目線の優しく親しみやすいタッチで書かれていて、まるで作曲レッスンを受けているような感じの流れになっています。

またCDつきでパソコンに取り込むと、フリーの作曲ソフト「Domino」と本書の解説で使用されるサンプル音源が使えるようになります。

作りながら覚える3日で作曲入門のよかったところ

この本のよかった点を3つ、紹介したいと思います。

・とにかく実践的
・不思議と作曲が簡単に思える
・DAWがなくてもDTM作曲できる

とにかく実践的

1ページ目からドラム打ち込みの解説で始まる

音楽理論とか後回しで、もういきなり作曲してみようというスタンスで書かれています。

ただ知識をまとめた作曲本ではなく、実際に作りながら知識を身に着けていくというのがいいと思いました。

よくDTM初心者にありがちなこととして、作曲せずに勉強ばかりしてしまうということがあります。これに陥らないためにも、この本で作曲を学ぶことはとても実践的。

音楽理論とかは勉強しても、実際に作曲してみないと身につかないんですよね。本のタイトルにもあるようにまさに「作りながら覚える」という感じでとてもよかったです。

この本で作曲を始めてなかったらひょっとして自分も勉強で終わってたのでは?と思えます。

不思議と作曲が簡単に思える

作曲というと何だかセンスとか難しいイメージがあると思います。目に見えないしね。

僕もそうだったのですがこの本はそんな作曲に対する難しいイメージを払拭してくれました。

まず文章の雰囲気が優しく、いい意味で感覚的な説明が多い。作曲に関する本って難しい用語が出てきてどこかとっつきにくい感じがあったりしますが、この本は超初心者目線で書かれているように思います。

著者の方も本の中で語っているのですが、「とにかく初心者を挫折させない!」という思いで書かれたそうです。

本書にはDTMテクニックや音楽理論の解説もありますが、必要最低限しか書かれていません。

「作曲って簡単じゃね?」読んでいるとそう思えてきます。気持ちって大事なんですよ。

DAWがなくてもDTM作曲できる

本書に収録の「Domino」

購入時点で作曲ソフトを持っていなくても作曲できるように専用のフリーソフトが付属しているところが親切だなと思いました。

「Domino」(Windows/Mac対応)を使って本書で学ぶことができるようになっています。

ここが微妙!この本の良くなかったところ

個人的には特にありません。作曲を始めた当時を振り返っても分かりにくかったな…とかもなかったかな。

いいところしかないのはおかしい!と思う人がいるような気がする?ので読者の皆様のためにあえて書きます。

あくまで入門書

本書はあくまで入門書であるということ。

ある程度作曲の経験がある人にとってはあまりためにはならないかもですね。この本だけで作曲のなにもかもをすべてカバーしているとは思わない方がいいです。

昔作曲を少ししてみたことがあってブランクがある人であれば復習もかねてこの本でおさらいするのはいいかもしれません。

DTMを前提とした作曲

作曲を始めたいと思っている人少し待って。あなたはDTMで作曲をしたいですか?

なら問題ないけど、そうでなければ買うと失敗するかも。本書はパソコン上で作曲ソフトを使いながらの作曲本です。

まあ作曲と言っても色々あるわけで、例えば弾き語りならメロディとコードを考えるだけでいいですよね。DTMでは編曲やミキシングなど作曲に関わる全ての工程を自分で行います。

DTMで作曲していきたい!という人が向いていると言えますね。

3日で作曲できるようになった…?

3日でというと少し難しかったですが、この本を読んだ後になんとかオリジナル曲をつくることができました。

この曲はこちらからダウンロードできます

クオリティーは置いといて、しっかり作りきることができてよかったです。Cubase付属の無料音源だけで作りました。

個人的にはこの本から作曲に入って本当に良かったと思っています。本ではDTM作曲にまつわる知識について必要最低限しか書かれていませんが、かえってそこがよかったなと思いました。

初心者の段階でいきなり詳しいことを勉強しても何が何だか分からないし、作曲に対して難しいイメージを持ってしまい曲作らずに勉強だけで終わってしまうということになってたかも。

そういう意味でもこの本は初心者に優しく、入門書として最高の良書だと思う。

おわりに:この本はどんな人にオススメ?

本書はこんな人におすすめ
・DTM作曲の入門書を探している
・難しそうな本はイヤ
・ちゃんと作曲ができるようになりたい

本書はとにかく作曲初心者を挫折させない!という思いで書かれているように思いました。ただ知識がまとめられているのではなく実践的な一冊になっています。

とは言え入門書なので、ハイレベルなことを求めているのであれば別の本を買うことをおすすめします。入門書ということに関してはコレだけで十分な内容になってます。

気軽に作曲をしてみたいという軽い気持ちの人こそめちゃくちゃおすすめできます!

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