【DTM】ヘッドホンなしでもベースの耳コピができるようになる裏技を紹介【3STEPで解説】

DTM

ベースの耳コピはDTM初心者を悩ませるトピックの1つ。

今回はそんな方に向けて僕がやっている耳コピ方法を紹介。

これは今まで100曲以上耳コピしてきて自分で編み出したやり方ですが参考になるはずです。

しかも最終的にはプラグインなどに頼らなくとも分かるようになります。今ではヘッドホンなしでも分かるようになりました。

とても簡単で今からでもすぐに実践できるので、一度騙されたと思って読んでみてください。笑

ヘッドホンなしでもベースの耳コピができるようになる裏技

準備編:DAWに耳コピしたい曲を取り込む

DAW上に耳コピしたい楽曲を用意してください。テンポはしっかり合わせておくことを忘れずに。

今回僕が用意した楽曲はスピッツの「空も飛べるはず」。

この曲を例に解説していきます。

とりあえずイントロの8小節あたりまで耳コピしていくことにしましょう。

準備できたら次のステップへ。

STEP1:EQで150Hz付近をハイカットする

Cubase付属のFrequencyを使用

まず、イコライザーを使ってハイカットしていきます。曲の入ったトラックにEQを挿しましょう。

大体ですが、150~200Hzあたりまでバッサリカットしてください。

これで一度聞いてみてください。ベースの音がよく聞こえるようになったと思います。

「ぶーん、ぶぶーん、ぶぶーんぶーんぶぶぶ」って聞こえませんか?

実はこの時点でもうある程度は耳コピできてしまいます。ベースの音感※がそれなりにある人ならば全然いけます。

➡ベースの音感ってどういうこと?
ベースの音を聞き取る力、みたいな意味合い

しかし、まだ耳が育ってない人にはもしかしたらわかりづらいかもしれませんね。

そこで次のステップ。

STEP2:ベースの帯域を持ち上げる

WavesのRenaissance Bass

よりベースを目立たせるために帯域を持ち上げてみましょう。ここでプラグイン登場。

個人的にWavesのRenaissance Bassがおすすめ。これは低音をキレイに強調できる有名なプラグインです。

Freqのとこを80~120Hzの間でよく聞こえる部分を探ってみてください。まあ挿すだけでもよくなったりするんですが。けっこう適当でもOKです。

必要に応じてIntencityを上げるとさらにベースが強調されます。

Intencity 5.0に設定

そんなん持ってない!という人も大丈夫です。EQでブーストすればOK。こんな感じ。

Qはなるべく狭めるようにして低音だけピンポイントにブースト。

でもやはりできればRenaissance Bassを使いたいですね。EQだと低域成分だけではなく他の帯域の音も混ざってしまうんです。

さあ、ここでこの曲8小節を耳コピしてみました。

スピッツの空も飛べるはず イントロ

実は慣れるとSTEP2でもうベースラインは聞き取れるようになるのですがそれでも分からない人向けに次のステップを用意しました。

STEP3:アナライザーで確認する

耳で聴いても分からなければ目を頼るんです。

周波数帯に注目し、低音のピークの動きに注目してみましょう。

スピッツの空も飛べるはずのイントロのコード進行は「C G Am~」を繰り返しているのですが、Amのとき「A」とアナライザーで確認できるのが分かるでしょうか。

この時のベース音はAになります。

こうやって、低音の山が何の音なのかを調べることもベースの耳コピに役立ちますよ。

複雑なベースラインを耳コピする考え方

ここからはバンドの曲とかでありそうな、激しくて複雑なベースラインを自分なりに紹介していきます。

少し音楽理論の話も入っていきますが、込み入った話はしないので大丈夫です!

コードトーンから推測する

コードからベースを推測する

ベースラインは基本コードトーンを中心に組み立てられていることが多いです。

ルート音に隣り合う音や、3度か5度なんかはよく使われている気がしますね。

ベースの耳コピは音楽理論をかじっておくとより耳コピしやすくなります。

米津玄師の「MAD HEAD LOVE」を例に少し説明しますね。

Aメロ8小節を耳コピしてみました。

MIDIはこんな感じ。

コード進行は「Bm Em G Gb Bm」

結構ごちゃごちゃした曲で、ベースも複雑そうに聞こえますけど、実は各コードの1度と5度しか使われていません。

一音一音がむしゃらに聞き取るのではなく、ベースラインがどうやって作られてることが多いかを知っておくと意外とシンプルだったりします。

ベースラインに経過音はよく出てくる

ベースラインで「経過音」はよく出てきます。

半音でスケールの音をつなぐという考え方です。

音と音を半音でつなぐ!

画像の53小節目から聴いてみてください。

こういう使われ方をすると味になるというかカッコいいんですよね。

ちなみに半音でアプローチするという考え方はベースだけでなくメロディやギターのフレーズでも使われますので知っておくと普通に作曲で使えます。

コード理論を勉強してみる

さっきもちらっと出ましたが、音楽理論を勉強すると一気にベースの耳コピがしやすくなりますね。

コード理論だけで十分なので少しかじるだけでもいいでしょう。

ダイアトニック・ノンダイアトニックコードの概念との使われ方をいくつか知るだけでも全然違ってきます。

【おすすめ】弾いてみた動画を参考にする

バンドの曲であればYouTubeにベースの弾いてみたがUPされていることが多いです。

分からなかったり、めんどくさければ弾いてみたを参考にするのも手。

素直にカンニングしちゃいましょう。

ベースの耳コピの練習がしたい人向け

こちらの記事でおすすめの練習曲をまとめています。興味あれば読んでみてください。

おわりに:最初はできなくても数をこなせば分かるようになってくる

以上でベースの耳コピのやり方は終わりです。今回紹介した僕のやり方はいろんなジャンルでできるので試してみてください。

はじめは上手くベースが聞き取れなくても、このやり方を参考に数をこなしてみてください。「曲中で流れるベースってこういう音なんだ」って一回分かるようになるとできるようになってきます。

僕自身もそうでした。今ではヘッドホン付けなくても分かるようになりましたし。

ベースってそもそも目立つ音じゃないんですよね。普段聴き慣れてないからわかりづらい。だから初心者の内は弾いてみた動画などを見ながらそのまま打ち込んでみるのがアリ。時間ない時とかめんどくさい時は僕もやります。

本記事がためになれば幸いです。

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