スラップの打ち込みって難しそうと感じる人は多いような気がします。
でもコツを掴めば割と簡単にできてしまうんですよね。
今回はDTM初心者向けにCubaseでスラップベースを打ち込む方法を解説します。
有料の音源を持ってない人もOK!DAW付属音源でもかなりいい音が出ます。
そして付属音源でもできるということは有料のだとさらにクオリティの高い音になるということ。
スラップベースの奏法解説
ベーシストじゃない人は一応スラップ奏法について知っておいた方が打ち込みしやすくなると思うので解説。
スラップ奏法は、親指で弦を叩くようにはじく動作(サムピング、英: thumping)と、人差し指や中指で弦を引っ張って指板に打ちつける動作(プリング、英: popping)があり、この二つの動作を組み合わせる事で打楽器のようなパーカッシブな効果が得られる。基本的な弾き方としてはサムピングで低音弦、プリングで高音弦を奏する。
引用:スラップ奏法 – Wikipedia
もっと複雑に弾くこともありますが、サムピングとプリングを駆使してゴーストノートを挟みながら演奏するのが基本です。
スラップベースの打ち込み方
レッチリのCan’t Stopで解説していきます。0:50~あたりから始まる4小節を打ち込んできます。
鳴ってる音をとりあえず打ち込む
Cubaseの付属音源「Halion Sonic SE 3」の「Slap bass2」を使って打ち込んでいきます。1でもいいですが何となく2の方を選びました。
さて、ゴーストノートはひとまず置いといて音程を打ち込んでいきます。ルート音を鳴らしているのがサムピング、上側がプリングの音になりますね。
打ち込んだらノートの長さを調節して少し短くしましょう。Ctrlキーを押しながらマウスでずらすとできます。
音の長さは自然に聴こえるようにするためにかなり重要です。
ベタ打ち状態だとどうしても機械的になってしまうんですよね。これはこれでよかったりもしますが、ノリやグルーヴをしっかり表現するためには手間はかかれどできればやっときたいです。
特にスラップの場合はかなり重要です。
ここまでできて今の状態はこんな感じ。
これをベースにしてどんどん手を加えていきますよ。
ベロシティを調節する
次はベロシティを調節して強弱をつけていきます。
今の状態だとプルの音がバチバチなってないので、サムピングの音を控えめに、プルを派手に鳴らすようにします。
サムピング側を80、プル側を120あたりに設定しました。結構らしくなってきましたね。
だいたいできたので次へ。
ゴーストノートの打ち込み
最後はゴーストノートの打ち込みです。
ゴーストノートのパーカッシブな感じを出すためにノートを極小にして、アタック感をベロシティの強弱で表現します。
ノイズなのでどの音程で打ち込んでもいいですが、サムで鳴らしてるルート音をそのままゴーストノートに使うことが多いです。
ギタリストなら「ブリッジミュート」をイメージすると分かりやすいかもしれません。
出来上がりはこんな感じ
ゴーストノートは正確に聞き取るというよりも「どこにゴーストノートが来ると自然か」を考えるのが上手く打ち込むコツかも。
まあだいたいサムやプルの後にきていることが多いですけどね。
たくさん耳コピすると経験的に「ここにくるとかっこいいよな」とかが分かるようになってきます。
完成!
そのあとも原曲のニュアンスに近づけるように色々ベロシティなど見直して完成。こんな感じに。
ノートの発音タイミングも結構大事で、なんかノリが悪いと感じた場合はノートを少しずらすのもアリです。
最近の音源はクオンタイズに合っていてもそこまで違和感がなかったりしますが、そこはしっかり耳で聞いて判断したいですね。
正直まだまだベタ打ち気味かもですが、まあこんなもんでしょう。
スラップの打ち込みがどうしてもできない場合
スラップの耳コピが初めてで音源を聴いてもさっぱり分からないという人はまず有名な曲でコピーするのがおすすめです。
有名な曲だとYouTubeに弾いてみた動画を上げている人がたくさんいるはず。弾いている人の演奏をそのまま似せるようにコピーすると、スラップの打ち込みの感覚がつかみやすいのではと思います。
実はCan’t Stopも弾いてみた動画を参考にしました。笑
有名な曲で練習して打ち込みに慣れていけば、音源を聞いても自力でコピーできるようになるでしょう。
おわりに
リアルなスラップの打ち込みをしようと思えばやっぱり手間はかかりますが、意外とベタ打ち気味でもカッコよく聴こえます。
有料の音源でやるとさらにクオリティが増すはず。参考になれば幸いです。
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