DTMer向けにSSDとHDDの違いを徹底解説【使い分けがバッチリ分かるようになります】

DTMを始めると必ず悩むのが、SSDとHDDのどちらを使うべきかという問題。

僕も音源を買い足していくにつれてSSDというものを知って、初心者だった頃そんな疑問にぶち当たりました。

SSDとHDDはそれぞれ得意分野が異なるため、使い分けが重要です。

とは言え、一度分かってしまえば使い分けは意外とシンプル

この記事では、SSDとHDDの特徴からDTMにおける最適な活用法まで詳しく解説します。

目次

HDD(ハードディスク)とは

Hard Disk Drive

HDDはHard Disk Drive(ハード・ディスク・ドライブ)の略で、一般的にハードディスクと言われることが多いです。

1TB〜4TB以上の容量でも価格が安く、長期保管や大量データ保存に最適です。

内部の磁気ディスクが高速で回転しながらデータを読み書きする仕組みで、構造上、衝撃や落下に弱いです。

また、ヘッドが移動する際やディスクの回転でカリカリ・ウィーンといった音が発生します。

HDDの主な特徴

  • 大容量で低価格:1TB〜4TBの大容量でも価格が安い
  • 回転ディスク式:内部に物理ディスクがあり、衝撃に弱い
  • 動作音がある:稼働中にカリカリといった音がすることも

HDDのメリット

コストパフォーマンスが高い

同容量のSSDに比べて圧倒的に安価。大容量データを扱うDTMには助かるポイントです。

今では4TBで約10,000円の商品がたくさんあります。

容量の自由度が高い

8TB以上のモデルも多く、ライブラリや過去プロジェクトをまとめて保管できます。

HDDのデメリット

読み書き速度が遅い

大容量音源の読み込みやマルチトラック録音では遅延や待ち時間が発生する可能性があります

衝撃に弱く、動作音が大きい

可動部品があるため落下により故障しやすく、持ち運び用途には不向きです。

また、内部の円盤が常時回転していることから、動作音が大きいのも特徴です。

DTMでのおすすめ用途

プロジェクトファイルの長期保存

制作途中や完成後の楽曲データをまとめて保存しておく場所に適しています。

録音した音声素材の保管

ボーカルや楽器の録音データは容量が大きくなりがちですが、HDDならコストを抑えて保存可能です。

サンプル素材やループ集のバックアップ

万が一のデータ消失に備えて、HDDに二重保存しておくと安心です。

SSDとは

solid state drive

SSDは solid state drive(ソリッド・ステート・ドライブ)の略で、中にある半導体でデータの読み書きを行います。

機械的な原理でディスクを回すHDDに対し、SSDはメモリーカードなので小型軽量で動作音が小さいのが特徴です。

SSDの主な特徴

  • 超高速アクセス:HDDと比較して読み書き速度が数倍〜数十倍。DAWや音源の立ち上がりが格段に速くなります。
  • 静音性が高い:機械的な可動部がなく、動作中の音はほぼゼロ。静かな制作環境を保てます。
  • 衝撃に強く小型軽量:小型で軽量なため、ノートPCや外付けSSDとしての持ち運びにも安心です。

SSDのメリット

データの転送速度が速い

SSDの特筆すべきメリットがまずこれ。読み込みスピードがとても速く、一般的にHDDの5倍以上の速さがあります。

一般的なHDDの読込速度は新品で大体100~120MB/sくらいです。 一方、SSDの読込速度はSATA規格のもので500~550MB/s以上は十分見込むことができます。

引用:SSD換装でどのくらい高速化するの?

SSDの中には1000MB/s以上のものも販売されています。

読み込み・書き込みが速いため、待ち時間がほぼなくなり作業がスムーズになり、全体的に制作効率の向上が見込めます。

耐衝撃性の高さ

HDDに比べると移動や持ち運び時の衝撃に強く、外出先でも安心して利用できます。

SSDのデメリット

容量単価が高い

SSDは同容量のHDDよりも数倍高価で、大容量を揃えるにはコストがかかります。

SSDが高価な理由は、まだまだ普及が進んでおらず、価格競争が起きにくい状況であると思われます。 また、大容量化がようやく進んできていますが、大容量SSDはまだまだ高価で技術的な問題もあり、普及するには今後数年かかりそうです。 とはいえ、現在低価格化が進んでいます。

引用:SSDとHDDの違いとは?IT初心者でもわかりやすく解説!

同じ容量でもSSDのほうが割高なことが多いです。(1TBで比較)

外付けSSD
外付けHDD

長期保存には不向きな場合も

長期間通電しない状態で保管するとデータ保持力が低下することがあります。

DTMでのおすすめ用途

OSやDAW本体のインストール

起動や動作速度が向上し、制作開始までの時間を大幅に短縮できます。

頻繁に使うプラグインや音源の保存

高速アクセスのおかげで、大容量音源やシンセが瞬時に読み込まれます。

リアルタイム読み込みが必要なサンプルライブラリ

オーケストラ音源やピアノ音源など、同時発音数が多い音源を快適に再生できます。

DTMでSSDとHDDを使い分けるには

内蔵SSD:OS、DAW、主要プラグイン、よく使う音源

SSDは転送速度が早いので、DAWやソフト音源、プラグインなどのインストール先に指定しましょう。

高速アクセスで制作の快適さが大幅アップします。

HDDだと起動や読み込みに時間がかかってしまいます。

内蔵HDDまたは外付けHDD:プロジェクトや素材の保存、バックアップ

HDDはSSDに比べて容量を気にせず保管でき、コストも安いため、データの管理やバックアップに使うのがおすすめです。

大容量というHDDならではのメリットがここで活かせるというわけですね。

・DAWのプロジェクトファイル
・オリジナル曲
・動画ファイル
・サンプル

taka

万が一パソコンが壊れてしまった場合に備えてHDDにバックアップを取っておくことはよくあります。

プロの中にはバックアップのバックアップという感じで複数のHDDで管理している人もいるようです。

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外付けSSD:大容量ライブラリや持ち運び用データ

手持ちのパソコンの内臓SSDの容量が少ない場合は外付けSSDを使って増やすこともできます。

DTMでは、KONTAKTやNexusなどシンセの大容量ライブラリーを格納する場所として使われることが多いです。

筆者も外付けSSDを使用しています。

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まとめ:SSDとHDDは併用しよう

DTMでは「SSDで作業スピードを最大化し、HDDで容量を確保」という使い分けが最も効率的です。

SSD単体ではコストが高く、HDD単体では速度面が弱点になります。

それぞれの特徴を理解し、最適な組み合わせで快適な音楽制作環境を目指しましょうー!

筆者もこんな感じで使い分けてます。

PCに内蔵されてるSSDの容量が少し足りないので外付けSSDを使って増やしています。

シンセを大量に使う人やKOMPLETE、重たいストリングス音源を使っているなら外付けSSDがあった方が便利です。

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この記事を書いた人

メタル、ラウド、メロコア好きな趣味ギタリスト。ギターとか機材、DTMのことについて語ってます!

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