よく「DTMで曲作るのって楽器経験がないと難しい」という声を耳にします。
僕が思うところを書いていきます。
楽器経験がなくてもDTMは全然できるけど、あった方が有利ではある
楽器経験がなくてもDTMは全然できます。
コードにメロディを載せる能力さえあれば、実は誰でも作曲はできるんですよね。
コードとかは分からなくても、定番のコード進行があるのでそのまま使えばそれにメロディを載せることができれば作曲できます。
また、今やDTMではメロディを自動で考えてくれたり、考えたメロディにコードをつけてくれる補助ツールがあるので、何も分からなくてもこういった便利なツールもあります。
もはや誰でも作曲できる時代がやってきた、とも言えますね。
ただ、やっぱり楽器経験者の方がある点で有利ですよね。
楽器経験者の方が音楽経験で有利
楽器経験者の方が音楽経験の長さで有利になると思います。
楽器を弾いてる人の方が音楽をよく聴き込んでたりして、音楽に対する審美眼とか解像度が高いような気がしますね。
楽器に対する理解とか、気持ちいい音の乗せ方を知っていたり、こういうのって作曲でかなり有利になります。
後はなんと言っても、コードが分かるかどうかってかなり大きいと思います。
考えたメロディにどんなコードが合うかなどは、楽器経験者の方が得意かもしれません。
楽器をやってないからって挫折する必要はない理由
楽器やってないからDTMは向いてないか…やめとこ…とはならないで欲しいです。
まあ楽器経験あるなしで、音楽に対する審美眼などは変わってくるかもしれませんが、それはこれから磨いていけばいいだけのこと。
音楽経験は0でも、今日から始めればいくらでも長くなります。
あと、別に楽器で作曲するわけではないですしね。DTMは打ち込みなので誰でも音楽制作できるんですよ。
楽器をやってこなかったとしても大丈夫です。これから頑張っていきましょ!
楽器経験のないDTM初心者はまず最低限の音楽理論を覚えよう
かと言って、じゃあ何から始めればいいの?と思うかもしれません。
楽器経験のないDTM初心者の人は、まずは最低限の音楽理論を覚えることをおすすめします。
深くまで勉強する必要はなくて、ほんとに最低限でOK。
とりあえず作曲に必要なレベルの音楽理論を知っておけば、楽器経験がなかったとしても何とかなるはずです。
以下におすすめの本を紹介しておきますね。DTMで打ち込みながら作曲に必要な知識が学べる書籍です。
DTMのために楽器をやるなら「ギター or ピアノ」
もしDTMのために楽器やるならギターかピアノをおすすめします。
やっぱコードが弾ける楽器が作曲では強いです。
コードの感覚があるかで作曲はかなり楽になります。
どちらかと言うとピアノ(キーボード)がおすすめ
特にこだわりがないならピアノがいいと思います。
ギターは楽器以外にアンプなどの機材を用意する必要があります。ピックとかチューナーなど細々したものも含めると色々用意しないといけません。
始めやすさで言うと、ピアノならシンプルに楽器だけで音が出るので始めやすいです。
大きい生ピアノである必要はなく、キーボードでも大丈夫です。DTM目的なら「MIDIキーボード」でもありですね。
キーボードなら1万円近くでも買えるのでお財布にもやさしい。
こんなこと言っておきながら僕はギターですけどね…笑
まあ1番いいのは好きな方を選ぶことだと思います!
結局弾いてて楽しくなかったら意味ないですから。
DTMのためにギターかピアノやるならどこまで上手くなればいい?
・ギター → コード弾き(できればアルペジオ、簡単な単音弾き)
・ピアノ → コードを弾きながらメロディが弾けるレベル
ギターはコードじゃかじゃかぐらいできればOK。アルペジオや単音弾きがある程度できるとなお良し。
ピアノはコードを弾きながらメロディが弾けるレベルまでで大丈夫です。
難しいことができるようになる必要はなくて、大事なのは楽器を弾いて音を出すことだったりします。
楽器を通してコードとかメロディとかを身に染みて感じることが、音楽経験になって作曲に活かされるイメージです。
経験がないからこそできる「発想力」もある
楽器経験がないことの「恐るべきメリット」って僕はあると思ってます。
それは「先入観」に捉われずに作曲できるということです。
ちょっと米津玄師さんの昔のインタビューを引用します。
打ち込みで作っていると、ドラムもベースもなんでもありになるんですよね。ハチ名義で作った曲って、実際にドラムで再現しようとすると腕が3本ないと叩けないフレーズが入っていたりするんです(笑)。それって“リアルなドラムはこう”みたいなものを知らなかった自分の無知から生まれたもので。ガチャガチャといろんな音を重ねてとっ散らかったような曲ができても、それが普通のレコーディングではやらないことであるっていう認識もなかったし。だから、いい意味で型みたいなものをまったく知らない頃から人の目に触れる土壌で育ってきたんだと思います。おそらく無意識下に、「何をやってもいいんだろう」という感覚もあったんでしょうね。
米津玄師「MAD HEAD LOVE / ポッピンアパシー」インタビュー (2/3) – 音楽ナタリー 特集・インタビュー
これはドラムですけど、初期のボカロ曲の中には人間が叩くには不自然な打ち込みになったのがあるんですって。
でも、それが面白かったり斬新でかっこよかったりするんですよね。
まあ、おかしなフレーズはDTMだったら狙ってもできるけど、こういうのって知らないからこそできたりします。
楽器経験がないというのも考えようによっては武器になったりもしますよ。
まとめ
楽器経験がなくてもDTM作曲はできるけど、楽器経験者の方がやっぱり音楽経験で有利にはなる、というお話でした。
ここまで読んできて、なんか楽器も経験した方がよさそうと思った人もいるかもしれません。
個人的には楽器できないから引け目を感じることは全然なくて、そのままDTMにチャレンジして欲しいです。
音楽経験なんて今日DTMを始めたらこれからですし、いくらでもなんとかなります。
DTM楽しいですよ!音楽を作る楽しさを是非味わってほしいです。
不安な人はDTMを始める前に、とりあえず最低限の音楽理論を知っておくことをおすすめします。
特にこの本はDTM入門として激推ししておきます。僕もこの本がきっかけでDTMを始めました。
もしDTMのために楽器を始めるならギターかピアノがおすすめですね。
コード感覚を磨くなら、この2つ(特にピアノは始めやすい)がいいと思います。
なんか長々と語ってきましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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